Good Hair Life

脱毛のメカニズム〜ハゲの原因〜

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 おのれを知り、敵を知る。脱毛の仕組みとは?

育毛に取り組む前に、脱毛の仕組み、すなわちハゲの原因をしっかり把握しておくことも大切です。
いくら育毛剤をつけて育毛にとりくんだとしても、髪が育つ力よりも、髪が抜ける力が大きければ、
結局ハゲは進行していくことになります。

仮に100の速度でハゲが進行していたとして、育毛の力が50だった場合、何もしないときよりも、ハゲの進行を50%遅らせることはできますが、長い目で見れば、やがて髪は失われてしまうことになります。
脱毛の力(100)と育毛の力(100)が拮抗してはじめて、ハゲの進行を食い止め、髪の状態を維持できるわけです。

そのためにもまず、「なぜ、抜けるのか。どうしてハゲるのか。」について、少し詳しく考えてみたいと思います。
ここをよく理解すれば、発毛サロンなどのセールストークのウソが、自分でも見破れるようになりますよ!
(ただ、少々、専門的な話になるので、難しい話は結構という方は読み飛ばしてください(笑)。)

  

育毛基礎知識のページで、その最大要因は男性ホルモンによるものだと説明しました。
じゃあ、なぜ、同じ男性でも、ハゲる人と、そうでない人がいるのか。
ホルモンの分泌量に差があるとでもいうのでしょうか・・・?

しかし、男性ホルモンの分泌量というのは、個人差が多少はあるものの、それが脱毛に直接影響するような大きな差はないことがわかっています。
ホルモンというのは生命維持のため体内で厳密に調整されるため、健康な人であればその量に大きな違いはないのです。
よく、男性ホルモンが多い人は、ヒゲが濃くてハゲやすい、と言ったりしますが、これは統計的に証明されていたわけでもなく、俗説の域をでていないといって良いと思います。


■ 5αリダクターゼと、デヒドロテストステロン
男性ホルモンのひとつに、テストステロンという物質があります。
このテストステロンに、前立腺や睾丸など男性特有の器官に多く存在する5αリダクターゼという酵素が作用することにより、デヒドロテストステロンという物質に変換されます。
そして、このデヒドロテストステロンが、毛髪のもとになる毛包の男性ホルモンレセプターに取り込まれると、なんらかの過剰反応を起こして、毛髪の成長が阻害され、やがて脱毛を引き起こしてしまいます。

いきなり難しい言葉が多くて、わかりにくかったですね。
順番に整理してみましょうか。

まず、テストステロン
これは男性ホルモンの1種です。
男性として、(女性も少しはあるようですが)生体維持に不可欠な物質であり、これが直接脱毛を引き起こしているわけでもないので、これは特に問題ないというか、ここで追求するものではありません。

次に、5αリダクターゼ
これが、前述のテストステロンに作用することで、抜け毛の原因物質であるデヒドロテストステロンがつくられてしまうわけです。
じゃあ、この5αリダクターゼの働きを阻害することによって、デヒドロテストステロンの生成を抑えてしまおう、ということで、5αリダクターゼ阻害成分は、数多くの育毛剤の成分になっています。

頭皮につける育毛剤だけでなく、飲む育毛剤にも5αリダクターゼ阻害成分は使われており、その典型は、今注目の「プロペシア」です。このプロペシアは5αリダクターゼの働きを強力に阻害するため、従来の育毛剤に比べて非常に効果があるようです。
(※ただ、プロペシアに関しては副作用(性欲減退、女っぽくなる、胎児の催奇形性)もあるため、使用には厳重な注意が必要とされています)

そして、デヒドロテストステロン
これこそが、男性型脱毛症の最大原因になっていることは間違いありません。
この物質の体内の正常値は、20代がもっとも多く、30代、40代と年を経る少なくなってきます。
しかし、ご存知のとおり、年を経るほど男性型脱毛症になりやすくなるわけなので、この物質の多少が直接的に脱毛に影響を与えているわけではないことがわかります。

つまり、デヒドロテストステロンが髪の成長するもととなる毛包に取り込まれることにより、男性型脱毛症は起こるわけですが、そのデヒドロテストステロンの量の違いで抜け毛の増減が決まるわけではないということです。
それでは、何の違いで、男性型脱毛症になる人と、ならない人がでてくるのでしょうか?

ここで一つ参考文献から、引用してみます。
「血中の男性ホルモンの濃度は男性型脱毛の男性と、そうでない男性との間で違いはありません。
男性ホルモンが多いために薄毛化が進むのではなく、遺伝的な要因などによって男性ホルモンに対する感受性、あるいは男性ホルモンを受け取った後の遺伝子プログラムに個人差があるために、男性ホルモンの血中濃度が同じでも男性型脱毛が起こったり起こらなかったりするのです。
男性ホルモンに対する毛包の反応性には個人差ばかりでなく、前頭部、後頭部といった部位差もあるわけですが、その差が何であるのかもまだはっきりしていません。」
(「毛髪を科学する 発毛と脱毛のしくみ」松崎 貴著 岩波書店 1998年)

 男性ホルモンレセプターの過剰反応が、脱毛の最大要因!

つまり、なぜ、脱毛がおきるのかというと、デヒドロテストステロンが毛包の男性ホルモンレセプターに取り込まれた後の、その反応性の違い、個人差によって脱毛する人としない人に分かれてくるというわけです。
そしてその反応性の違いとは(おそらく)遺伝子レベルの違いであるため、その体質そのものは変えることはできないのです。

ですから、
抜け毛の最大の原因は、男性ホルモン(テストステロン)が、5αリダクターゼによって変換されたデヒドロテストステロンに対する、毛包の男性ホルモンレセプターの反応性が高いこと(過剰反応)によるものなのです!

もっとわかりやすく省略すると、
男性ホルモンに対する過剰反応が脱毛の最大原因ということになります。

これをよく覚えておけば、
「毛穴の皮脂が髪の成長を阻害しているので、これを取り除く施術が必要。」
「脂漏性脱毛症である。」
という言葉が、いかに怪しいものかがわかっていただけると思います。

皮脂が多いから髪が抜ける、という説明では、女性にも皮脂が多い人はいるはずなのにハゲる人はほとんどいないことや、ハゲる男性でも、なぜ頭頂部や前頭部からハゲるのかという点に対する答えになっていないわけです。

前述の「毛髪を科学する 発毛と脱毛のしくみ(松崎 貴著 岩波書店 1998年)」では、こうも続けています。
「多量の皮脂が毛穴をふさぎ、そこに雑菌が繁殖して毛のう炎をひきおこすことが脱毛の原因であると考える人もいます。
しかし脂漏性脱毛症とよばれるタイプの脱毛ではその可能性が高いものの、男性型脱毛の場合そういうケースはごくまれだと思われます。
というのは、男性型脱毛の毛包あるいは周辺の皮膚組織には、炎症や組織変性が見られないのがふつうですし、たとえ頭皮の皮脂を除くような処置を続けても毛髪の顕著な回復は見られないからです。」

つまり、本当の脂漏性脱毛症であれば、皮膚が炎症をおこしている状態であって、皮膚科で治療を受けなければいけないものなのです。
ほんものの脂漏性脱毛症でもないのに、発毛サロンなどでは「脂漏性脱毛症であり、皮脂をとる必要がある。」と言って、客を不安におとしいれて、施術の効用を語って、契約を迫るわけです。

これを読んだあなたは、もうだまされないでくださいね!

男性がハゲるのは、男性型脱毛症だからハゲるのであって、
皮脂のせいでハゲるわけではありません!
その最大原因は、男性ホルモンに対する過剰反応なのです!!



   参考図書のご紹介

毛髪を科学する―発毛と脱毛のしくみ 発毛と脱毛のメカニズムについて、理学博士がわかりやすく解説してくれます。特に、脱毛のしくみについてを読めば、「なぜハゲるのか?」という基本的な疑問が氷解します!




  ■ 育毛メソッドのご紹介

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