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カツラメーカーD社の訪問レポート

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■ もうひとつのカツラメーカーへ。

それでは、ふさタロウにとって4社目となる毛髪企業でもある、某D社の訪問レポートをお届けします。

C社で増毛と編みこみ式タイプのかつらのコースを勧められて、決して悪くはない感触を得たのですが、その値段の高さと、自分で着脱できない編みこみ式に若干の不安を感じていました。

200万円、というのは、そのころ就職1年目のふさタロウにすぐだせるお金ではありません。
当然、ローンということになります。
値段については、ある程度は覚悟してはいましたが、他でもこんなにするんだろうか、という疑問もありました。

また、編みこみ式は、自分で着脱できない、というのは、考えれば考えるほど、不便なものではないか、と思えてきました。

1ヶ月に1回散髪のついでに行く、といっても、家から結構な距離だし、たとえば病気や事故で入院することにでもなったら、どうするんでしょうか?医者にとってもらうんでしょうか?
あるいは大地震がおきて、店が閉店したり、交通機関が麻痺したりして、店へ通えなくなった場合はどうするのでしょう?
(そのあたり、編みこみ式を使っていらっしゃる方がいたら、ぜひご意見をうかがいたいものです。)

やはり、自分で好きなときに着けたり、はずしたりできる方がいいな、と思えてきました。
いわゆる、かぶるタイプのかつらは、C社にもあったわけですが、どうせなら、他社とも比べてみてからでも遅くないな、と思い、もうひとつの大手カツラ会社のD社を訪ねてみることにしました。



■ カツラの試着体験。


ビルのエレベーターのボタンを見て気付いたことは、1階は薬局になっていて、2階から上はすべてこの会社が入っています。
後で聞くと、この1階の薬局も実はこの会社の経営だということで、7階建てのビルすべてがこのカツラメーカーのビルということなっているわけです。

私も、毛髪会社も4社めともなれば、気持ちも落ち着いたものです。
エレベータを指定の階で降りると、そこは相談専門のフロアになっているようでした。
受け付けで名前を告げると、すぐに奥から中年の男性がでてきて、「ようこそ」と相談の部屋に通されました。

中年男性の店員、というのは、初めてでした。
C社では若い男性でしたが、今度はさらに年季が入っています。
50歳くらいではないでしょうか。

そして早速、私の現在の薄毛に至る経緯を話しました。
あいづちをうって聞いていた店員は、
「たしかに、私も(あなたが)お見えになった時、久しぶりに、これは結構進んだ方だな、って思いましたよ。」
と、言いにくいことをはっきり言って来ました。
「やっぱり、こんな若ハゲはプロが見ても珍しいんだ・・・」と軽いショックを受けましたが、
同時に「この人はかなり正直な話し方をするな・・・」と好感を待ちました。

そして「あなたのような方こそ、ぜひうちの製品を使っていたきたい。」と言って、商品の説明に入りました。
そこで私は、

・会社に通っているから、わからないように増やしたい。

・自毛がくせ毛なので、その差がわからないようにしたい。

・自分で着脱できる製品

という要望をだしました。

すると、店員は、まず小さなカツラをつけてから、徐々に大きなカツラにしていき、4段階目で最終的な大きさになるタイプのコースを提案してきました。
これは、1〜3段階目は人毛でつくられたカツラで、これを小さいものからつけていって、周囲の人が見慣れた頃に、散髪と同時に次に大きいものをつけて、・・・と徐々に大きくしていって、4段階目には人工のサイバーヘアのカツラをつけて、以降はこのサイバーヘアの製品を使っていく、というセットになります。

もう少し詳しく説明すると、1〜3段階の人毛タイプのカツラは、中国の女性の髪の毛を主な原料としているそうで、使っているうちにどうしても痛みやすいので、もっても1年の間には使えなくなってしまうものです。

これに対し、サイバーヘア、すなわち人工毛は、耐久性に優れており、見た目も限りなく人毛に近く、、手入れをすれば3〜5年くらいは使い続けることができます。
また、最終段階のサイバーヘアにいくまで、何段階にするかはある程度選択することができ、私の場合は3〜4段階で大丈夫だろう、ということでした。

  

ひととおりの説明を受けて、商品についてはよく理解できました。
しかし、商品のカタログを見ていても、私のようなくせ毛のモデルはいません。
はたして、私のくせ毛とカツラはなじむのか?という疑問が捨てきれませんでした。

さらに、なじんだとしても、最終的にいったいどんな髪型になるのか、想像することができませんでした。(見せられた写真のモデルの髪型はストレートか、ゆるいウエーブだったので)

この疑問をぶつけると、店員はうなづき、
「わかりました。では、今うちにある製品で可能な限りあわせてみましょうか。」
ということで、早速なにか電話し、しばらくすると、新たに床屋風の店員がカツラをもってきて、
カツラの試着をすることになりました!

店員は私のくせ毛の様子を確認してから、スチームドライヤーでカツラを手早く加工しました。
「本当はご注文いただいたお客さんの頭にあわせてつくるものなので、これはちょっと合わないとは思いますが、どうですか?」と言いながら、私の頭にカツラをのせ、金具をパチン・パチンと止め、
くしでササッと、とくと、あっというまに・・・

初・かつら装着!となりました。
「・・・・!!」

たしかに若干浮いている感じはあるものの、これは・・・
結構フィットしている!
しかも、くせ毛になじんでいる!
既製品でこれなのだから、自分にあったオリジナルなら、いけるかもいれない・・・!、と思えました。
なにより、薄くなって気になる部分が隠れて、ふさふさの自分に戻ったみたいな感じがなんともイイ。

ちょっと照れくさい感じがしたけど、カツラの試着にはかなり満足しました。


■ この人、カツラっ?!
しかし、優柔不断で、懐疑心の強い(?)私は、オリジナルのものなら、本当もっとよくなるのだろうか?
それともやはりちょっと浮いた感じになってしまうのだろうか?・・・
と、新たな疑問がわいてきました。

試着して、確かにイメージはつかめましたが、よく見ればやはり違和感のようなものがありました。
急場しのぎの試着品なので当然ですが、注文したオリジナル製品がどこまで違和感なく、自然なもの仕上がるのか、という疑問はぬぐえません。

そこで、店員に対し、
試着してみて、くせ毛にもある程度なじむこともわかったが、本当にばれないような、自然な仕上がりになるのか?、という疑問を再度ぶつけました。

店員は「おっしゃる気持ちはわかります。こればかりは出来あがったものを付けていただかないと、わからないと思います」と言って、また電話をとりました。

すると、しばらくして今度は30代半ばくらいの男性の店員があらわれました。
そして、新たに登場した男性店員は、席につくとおもむろに、
「これ、製品をつけているのわかりますか?」と言うではありませんか!
「え?!・・ カツラなんですかっ!?」
驚くのも無理はありません。
その店員は何より若いし、髪形といったら、かなりの短髪で、しかも前髪を下ろさず、整髪料で上につん、とたてているようなセットをしているのです。

かつら(カツラ)の店員に「!!」

「本当ですか?・・・全然、わかりません。」
唖然とする私に、その店員は指で金具をパチンとひとつはずし、少しズラシて見せて、またもとにもどしました。
これは・・・すごい。
全くわからない。
もっと接近すれば生え際がどうなっているか確認できると思うけど、さすがに失礼でそんなに近くで見ることできませんでした。
でも、普通にしていたら、全くわかりません。
短髪なのに、どこからがカツラで、どこからが地毛なのか、その境界もわからないほどフィットしています。
非のうちどころがない、見事なカツラでした。

おそらく店員だから、仕事上、髪が伸びると製品にあう長さにすぐにカットてして、手入れするなど、特別な事情はあるかもしれません。
しかし、これには驚きました。
そして、これが、この会社でカツラを買う決め手になりました。
なにより、同じ薄毛の、カツラの先輩が、社員として堂々といることは、とても頼もしく見えました。

※ちなみに、後に私はこの会社で、この他に2人、カツラの社員に出会いました。
やはり、カツラ仲間として話せるというのは、客としても安心できるところがあります。


■ そして念願(?)のカツラ購入へ
カツラの試着とカツラ社員の登場により、すっかり心をつかまれてしまい、C社の編みこみ式カツラのことはすっかりアウト・オブ・眼中になってしまいました。
後は、気になるのは値段だけです。

提示されたセットは、1〜3段階の人毛カツラ3枚と、最終段階のサイバーヘア(人工毛)のカツラ2枚で、150万円というものでした。
増毛と編みこみ式のセットに比べれば、こっちの方が安い。
もう、迷う余地はありませんでした。

さっそく、契約をし、次回にもってくる頭金の額を決め、残りをローンを組むことにしました。

そして、カツラ作成のために頭の型をとり、製品の毛を自毛とあわせるために、後ろの髪を一部サンプルとしてカットし、1ヵ月後の出来上がりを待つばかりとなりました。

ここで、一言。
薄毛の自分は、やっぱり薄毛の人に共感を覚えてしまう。
そして、これが、かっこいいカツラをしてたら、なおさらだ。


(・・・まあ、世間には似合わない、というか合っていないカツラをつけて歩いてる人も結構いますけどね。)

さて、紆余曲折を経て、念願の(?)カツラを手に入れたふさタロウ。
そのサイバーヘア・ライフや、いかに?

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